美称・臥龍 喬子の生き様
男性の名前は、葛城 慎平(かつらぎ しんぺい)

読書と映画音楽とサイクリングが趣味な、甘党の大学院生。



読書と、映画も好きな喬子は、自分の他趣味も話したり、お互いに生い立ちを話したり、
ふたりは、
話に尽きることなく、時間も忘れた。




喬子の臥龍という姓に 有名一族のお嬢さんだと知り、慎平は驚いたり、
好きなサイクリングコースや 挑んだ距離や難路、
慎平の執筆研究の博学さに、喬子は驚いたり、




映画のなかでも、特に 古い時代の洋画が好きな喬子は、キャサリン・ヘプバーンやイングリット・バーグマン、
ケーリー・グラント、ジェームズ・スチュアートなどの好きな俳優の名を挙げたり、

ハンフリー・ボガートや
彼の妻で 有名女優のローレン・バコールを興奮気味に語ったり…



そんな喬子を見ながら、
慎平もまた、喬子のいろんな面を見れた と、楽しげに耳を傾け、時に、わからない…と言った表情で、



それを感じ取った喬子は、
この二人が共演の『脱出』の話題をしたり、

この作品は、
アーネスト・ヘミングウェイの小説『持つと持たぬと』を映画化した1944年のハワード・ホークス監督による映画であることや、
同原作の映画化作品には他に『破局』と『裏切りの密輸船』がある事などを語ったり、

カサブランカの話題、
そして、
映画・第三の男の話題をし、曲を 口ずさんだ。



♪たららん ららんららん ~♪



「あぁ~、お酒のっ」

「そうそう!」




喬子と慎平は、お互いに包み隠さずな勢いで、
喋った。






ただ、





仕事の事だけは、喬子は言わなかった。




まだ、告げなかった。





沢山話したとはいえ、まだ、知り合ったばかり。

自分を知る不十分なうちに、先入観は 持たれたくなかった。




そして、何より、

誇れる仕事である故、知られたくないわけではなく、



プライベートに 仕事を持ち込みたくない。





喬子は、

自分の素を出せた慎平との世界を 大事にしたい…


大切な別世界を 築いていきたい…と、




強く… 想った。

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