二人だけの約束
ドキドキの文化祭
あの楽しい夏休みも終わり2学期になりました。

あのあと凛ちゃんと梨華ちゃんにあれこれと質問攻めされました

「どんな告白されたの?」とか「どこまでいったの?」とか色々聞かれてもう大変でした

そして今日から学校の登校日です

玄関を出ると

「おはよ。雪菜」

「おはよう。翔」

私たちは互いに挨拶をし、学校へ向かった

あれから変わったことと言えば

私の呼び方が“翔くん”から“翔”に変わったこと

それから、二人でいるときは恋人繋ぎをするようになったことぐらいだ

そして、今も恋人繋ぎをしながらあることについて話していた

「ねぇ、翔。本当に言うの?」

「何を?」

「前、言ってたでしょ?2学期始まったら付き合ったことを、クラスのみんなに言うって」

「ああ。その事か。もちろん本当に言うつもりだけど?」

「はぁ…やっぱり本気なんだ」

女子からいじめられないか不安だな

「なんか不満でもあるの?」

なぜか不機嫌になった翔

「不満って訳じゃないけど、クラスに言ったら絶対に女の子に妬まれそうだし、もし、熱狂的な子がいたらいじめられるかもって思うと怖くて…」

下駄箱開けたら手紙がたくさん入ってたり、教室に行ったら教科書に落書きされたり、トイレに行ったら水かけられたり…

そんなことを想像してたら急に震えてきた

「そんなこと心配することねぇよ。お前がピンチの時はどこにいても、何があってもぜってぇ助けるから安心しろ。な?」

翔…

「うん!ありがとう‼」

そのあと他愛のない話しながら学校へ向かった
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