二人だけの約束
「翔、おはよう」

「はよ。今日はずいぶん早かったな」

翔は少し関心したように言った

翔の服装は黒のスキニーパンツに上はグレーのあげ編みニット、靴は黒のポストマンシューズで黒のチェスターコートを着ていた

翔、クリスマスパーティーの時よりもカッコいい‼

翔って黒がすごく似合うんだよね

私服も黒が意外と多かったし、黒が好きなのかな?

私はそんなこと考えていた

「雪菜?どうかしたか?」

翔がわたしの顔を覗き込んできた

「だ、大丈夫だよ!」

私は慌てて翔と少し距離をとった

あんなに近いと心臓が破裂しちゃうよ!

「?そうか。じゃあ行くぞ」

翔はそう言うとわたしと手を繋いで歩き始めた

すると繋いだ手を翔は自分のコートのポケットに入れた

「し、翔?」

私があたふたしてると

「今日はデートだから特別。それにこの方が温かいだろ?」

翔は笑顔でそう言った

うぅ…不意打ちの笑顔は反則だよ

私たちはそのまま町へ歩き出した
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