三次元に、恋をした。
「相澤さん、ちゃんと確認して開けた?」

「へ?」

どうせ来る事はわかっていたし、この時間に訪ねて来るのはほぼ誰もいない。

わざわざ確認なんてしないわよ。

「あっ、確認してないでしょ? 危ないなぁ〜 俺じゃなかったらどうするの?」

急に親みたいなこと言い出すもんだから拍子抜け。

私だけ緊張してて、なんか悔しい。

一回来たことあるだけあって、遠慮なくズカズカ入ってきて手に持っていた紙袋を開けた。
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