三次元に、恋をした。
彼は私の手からその名刺入れを受け取った。

「ありがとう。持っていてくれて」

「いえ、遅くなってすみません。 渡そうにも最近うちの会社に来ていませんし、連絡先も知らないから…… 」

言い訳を並べて謝罪するも、彼はなぜかまた笑い出す。

「ふはッ…… 連絡先、知ってるはずだよ?」

「え?」

「だって、ほら?」

そう言って出されたのは彼の名刺。

「ここに携帯の番号、書いてる」
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