三次元に、恋をした。
ふ〜ん、と軽く頷いたかと思えば次は少しだけ真剣な表情でチラッと私を見るや否や、

「俺の事で頭いっぱいになればいいのに」

なんて言うもんだから、次は私の方が豆鉄砲を食らってしまった。

「は? な、なに言って…っ… 」

「ねぇ? 俺のこと、好き?」

そのままグッと近づいてきて至近距離に成瀬さんの顔面。

目線が合うと、いつものふざけている雰囲気は1ミリも感じさせない。

これも、いわゆる“恋人ごっと”の延長上?

「……え、っと… 」
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