ガラスの心に気づいたなら 〜 1

わたしは寝不足で疲れている体を引きずるように運んで高校へ向かった。

夜、家でできる簡単なバイトを見つけたから、夜中じゅうほとんど寝ずに作業をしていたのだ。

わたしは運動場のそばのベンチに腰を下ろすと、ぼうっと朝焼けの学校を見つめた。








本当は、わたしもここに通うはずだった…。








しばらく座っていると背後から声が聞こえたが、わたしは振り返りもしなかった。

「…の。」

「…えの。」

「この前のっ!」


やけにうるさい。あさだけはゆっくりさせてよ。

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