ガラスの心に気づいたなら 〜 1
静かな優しさ
「保育園?」優也が細い黒縁メガネを拭きながら聞いてきた。

わたしは静かに頷いてあーたんの手を握った、「一週間も休んじゃったから、さすがに送らないと。」

優也はふーんと頷くと、優しくあーたんの髪を撫でた。

「行ってらっしゃい。」

優也はあーたんといると瞳が優しく光る。
わたしは優也のそんなところが好きだ。

優也にならあーたんを任せられる。
いつの間にわたしはこんなに甘くなっていたんだろう。

きっとわたしは変わった。

この家に来て、成長した。
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