信じることはとても愚かで美しい。

戦うよ

∞菜緒side∞


蓮に貼ってもらった湿布に軽く触れる。


蓮は私に湿布を貼った後、大広間に戻った。


窓から差し込む夕日を浴びながら、少し寝転ぶ。


頭に上に置いてあるクッションを抱きしめると、蓮のにおいがした。


「やっぱ、いい匂いだなぁ。柔軟剤、なに使ってんだろ。」


クンクンっとにおっていたとき、ハッとした。


私…変態っぽい…?!


ばっとクッションを投げる。


クッションに罪はないけど…。


そんなことを考えていると…。


「菜緒ーーーー!大丈夫ーーー!?」


バンっという音と共に響き渡る麗の声。


「う、うん」


若干、その勢いに引きつつうなずく。


「そーだ、忘れるとこだった。…入っていいよー」


ドアに向かって叫ぶ麗。


ん?


不思議に思っていると。


ガチャ…と控えめに開いたドア。


そこから入ってくるさっき戦った六人。


六人とも何故か半泣きになっていて。


ギョッとしつつ、


「どうしたの?」


と問う。


すると。




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