俺様御曹司とナイショの社内恋愛
「白石さんてぇ、閉まるのボタン先に押すんですねー。ふつう階数ボタン先に押しますよね」
文字に起こすと、語尾にハートマークが付いているような声音で、同僚がさっそく白石に話しかける。
その方が早いんで、階数表示に視線を向けたまま、淡々と白石諒が答えた。
「えっ、そうなんですかー、でも1秒かそこらですよね」
「1秒でも、その積み重ねが違いになるから」
そのあたりでエレベーターを下りたのか、その後のやり取りは憶えていないけど。
エレベーターのボタンでさえ、秒単位の効率を追求する。仕事ができる人なんだろうと思った。
そんな人のアシスタントが、自分に務まるんだろうか・・・
文字に起こすと、語尾にハートマークが付いているような声音で、同僚がさっそく白石に話しかける。
その方が早いんで、階数表示に視線を向けたまま、淡々と白石諒が答えた。
「えっ、そうなんですかー、でも1秒かそこらですよね」
「1秒でも、その積み重ねが違いになるから」
そのあたりでエレベーターを下りたのか、その後のやり取りは憶えていないけど。
エレベーターのボタンでさえ、秒単位の効率を追求する。仕事ができる人なんだろうと思った。
そんな人のアシスタントが、自分に務まるんだろうか・・・