虹恋〜あなたに出会えて〜



その日は家に帰って丸一日泣きじゃくった。


家族は帰った時にはもうみんな寝ていた。仲は悪いけどいつも鍵のレバーだけは開けといてくれる。レバーじゃない鍵は持って行ってるから家は入れる。そーゆー面では感謝してる。


結局朝まで泣き腫らしてひっどい顔になってた。
ケータイで時間を見ようとしたらまりんから不在着信が37件。ラインが500件以上来てた。瑛からの不在着信は52件でラインは1000件以上きてた。私は2人のラインをブロック削除して直電も着拒と削除した。

2人共元の関係に戻ろうなんて全く思わなかった。


「とりあえずお風呂はいらなきゃ、、、」


お風呂に入った瞬間また涙が溢れ出して止まらなくなった。〈死にたい〉その気持ちしかなかった。


すると目線の先にはカミソリがあった。
自然と手が伸び、、、切っていた。
世に言うリストカット。
一度じゃ足りない。もっと。もっと、もっと、もっと!!!


気づいたら腕にはたくさんの切り傷ができていた。止まらない血。

自分の血を見て、少し安心した。
あぁ、生きてるんだって。
自然と涙も止まった。

そんなことを思っていたら脱衣所に置いてあったケータイが鳴った。


「誰からだろ?」


一旦お風呂から出てケータイを見ると美彩(みさ)だった。
美彩は私が公立の高校に通っていた頃仲が良かった子で学校を辞めた今でも遊んだりしている。


「もし?」


「え、まって亜恋声やばくない?どうしたの?いやふつうに昨日から夏休みで今日BBQ誘われたからどーかなって!夜は走り!はるもいるけど」

はるは通信で知り合った友達だ。


「え、そんな声やばい?んーどうしようかな。でも海は行きたいんだよね。」


「、、、亜恋なんかあったべ?」


「なんで?」


「いやふつうに亜恋が海行きたい時って大体やばいから。」


「あーそうなのかなわかんない。うんまぁあったね。」


「え、大丈夫?なにがあったの?てか今なにしてんの?」


「今お風呂はいってて、、、切っちゃった、、、わら」


「え、は!?切ったってリスカ!?」


「あーうん。」


「は、待って何してんの今すぐ行くからまってて。」


「今からってなにでくるの(笑)」


「はるとバイクでいく!!」


「あーね(笑)うんまってるわー(笑)そのまま海いこ(笑)」


「いいよ!まってろ!とりま消毒してまっとけ」


「はーい」


とりまふろでるかあ。。。
今気づいたけどめっちゃ血出てるまってやばうわ焦る。
てかこれ傷残るやつじゃね(笑)やば(笑)

そんなことを考えながら色々準備してたらはると美彩がやってきた。









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