先生って言う名前の人

気付いたらもう2時になってた。

先生と居たら時間が経つのが早い気がする。

「華、ベッドで寝て。
俺はソファで寝るから」


そう言って先生はクローゼットから肌布団を一枚出した。

「いいの?」

「うん。電気消すよ」


先生のベッドに潜っておやすみなさいと言うと、真っ暗な中からおやすみ、と聞こえて来た。


布団は先生のにおいがした。


あの、せっけんとか洗濯物とかシャンプーの。


いいにおいで安心して、すぐに寝てしまった。

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