君と僕との10日間。
1日目




「残念ながら....。」

声が聞こえた。
悲しそうに俯きつつ、こちらを向く男性の声。
それは僕のかかりつけの医者だった。
僕はその日、自分の体に起こっていることを
知る事になる。


病名はない。
世界で発見されたことのない病気。
いつ死ぬかは、わからない。
幸いなことは死ぬまでの間
症状は少ないということ。

高校1年生の春。
僕の天国へのカウントダウンが始まった。
< 2 / 17 >

この作品をシェア

pagetop