天神の系譜の奇妙なオムニバス
天神昔語り
ヒノモトの内乱は、鎮圧されたそうだ。

天神学園からヒノモトに向かった古奈美、沖田、ダンドリッジ、ベル、そして無許可でヒノモトに行ったリュートも全員が無事。

随分とヒノモト国民に歓迎されているそうなので、帰還には些か時間がかかるようだが、まぁ仕方がない。

授業に出ていない分は、冬休み辺りの補習で勘弁してやろう。

それにしても。

学園長室の椅子、ヴラド・ツェペリは大きく仰け反る。

あの連中が学園にいないと、こうも静かなものか。

これまでの歴代一味と同じく、奴らも騒ぎの中心にいるという訳だ。

いなくなると物足りないが、たまには数日程度の不在というのも悪くないかもしれない。

…しかし、何だな。

こうも静かだと、眠気を催してしまう。

吸血鬼である以上、昼間に眠くなってしまうのは抗えないようだ…。

< 581 / 770 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop