シンデレラLOVERS
本物の恋人同士になった次の日。

すっかり体調も回復した善雅くんと約束した通り、駅前のイルミネーションを見に行くことにした。



わたしたちの新しい待ち合わせ場所は学校の玄関。

そこでわたしを待ってくれていた善雅くんが差し出した手。
それを面映ゆく思いながら、自分の手を重ねて握った。



善雅くんの長い指に遠慮がちに指を絡めたら、ギュッと力が込められた。



まるでその仕草が、わたしが彼女でいいんだって言われてるみたいで嬉しくなる。


だからそれに応えたくて、指先で善雅くんの指をしっかりと握り返した。




わたしと手を繋いでわたしと並んで校庭の隅を横切っていく善雅くん。


もうわたしと一緒に居ても恥ずかしいって思わないでいてくれてる。


だから、わたしも一緒に居られて嬉しいんだって……伝えたかった。

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