好きの海に溺れそう
着替え終わってしまった海琉を、手を伸ばしてベッドに引き入れた。



「でも普段の海琉も大好きだよ?」



そう言ったら無言で抱きしめてキスされた。



顔の色は暗くてわからないけど、海琉から熱が伝わる。



ああ…幸せ…。



そのまま布団で眠っていたら、家のドアが開く音で目が覚めた。



「海琉」

「ん…」



海琉の頭を撫でつつ、起き上がる。



「起きよ」

「うん…」



目をぱちぱちさせながら起きた海琉。



髪の毛がぼさぼさでかわいい。



一緒に部屋から出たら、小太郎が ソファに座って何やら写真を何枚か広げて見てた。



多分仕事関係の写真。



「あ、なんだお前らいたの?」

「まあね。おかえり」

「ってか…服乱れてるぞ、ふざけんなよ」

「何もしてないよ~。寝てただけ」



なんちゃって…。



海琉はぼーっとしててこっちの話は聞いてない。



冷蔵庫を開けてお茶を飲み始めた。



「あたしにもちょうだい?」

「はい…」

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