好きの海に溺れそう
ありがたい…。



打ち合わせを済ませて、小太郎と会社の人何人かでご飯を食べてから家に帰った。



お風呂から上がったタイミングで、海琉から写真が送られてきた。



開くと、ホテルからの景色の写真。



よく晴れてて、綺麗な海が目の前にある。



懐かしー!



去年あたしも泊まったホテルだ。



海琉と数分メッセージでやりとりした。



しばらくしてから既読がつかなくなる。



海琉も忙しそうだ…。



『おやすみ』とだけ送ってあたしも寝た。



枕元に置いてある、文化祭の買い出しの時に買ったトイプードルのぬいぐるみを抱きしめる。



修学旅行、海琉も楽しんでね…。



次の日起きたら、海琉から『途中で会話終わっちゃってごめんね』とメッセージが来てた。



その文面一つで海琉のことを愛しく思うから恋って不思議だ。



『全然~。今日は何すんの?』



メッセージを送ってから学校へ行く支度をする。



鏡に向かって眉毛を描いてたら、脇に置いてあるスマホから通知音がしたからちらっと画面を見ると、海琉から。



嬉しくなって、手を止めてスマホを開く。



こういう、「生活と共にある恋人とのメッセージのやりとり」みたいなの、隣に住んでるとほぼないから新鮮で楽しいかも!



世の中のカップルもこういうワクワク感を味わったりしてるのかな。
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