糖度高めな秘密の密会はいかが?
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「ねぇねぇ、香坂君。もうお昼近いよ?」

「うん…おはよ…。ゆかりちゃんももう少し寝よ?」

私は8時には起きて冷蔵庫にあるもので朝ご飯を作って待っていたのだけれども、なかなか香坂君が起きてこなかった。

もうすぐお昼になるので痺れを切らせてベッドに起こしに行ったら、おはようのキスをされたのはいいんだけれど私をベッドに引きずりこもうとしたので拒否した。

「朝ご飯出来てるよ…もうお昼ご飯になっちゃうけど…!」

「…分かった、あと五分たったら起きる」

「起きないから、もう帰っちゃうからね!」

「それは駄目っ」

"起きて"と"まだ寝たい"のやり取りを始めて20分は過ぎたと思う。

「帰る」と言ったら飛び起きてきた香坂君。

低血圧だからなかなか起きれないのかな?と思っていたが、飛び起きて来たから違うのかな?

「朝ご飯…?お昼ご飯かなぁ?いただきますっ」

有り合わせの食材で作ったご飯のおかず。

「ごめんね、勝手に作っちゃった…」

「ううん、嬉しい。これ、美味しい」

香坂君が食べているのはウインナーの卵巻き。

他のおかずは焼き鮭とお味噌汁。

塩鮭が小分けにされて冷凍されていて、すぐに解凍したかったので小分けされた袋のまま、水にさらして解凍した。

「新婚生活みたい。明日も休みなら泊まっていって」

「……考えとくね」

───結局、自宅に着替えを取りに戻ってあと一日泊まることになった。

ホワイトクリスマスはイブの夜だけで、朝方には雪はなくて晴れ間が見えていた。
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