糖度高めな秘密の密会はいかが?
糖度8*ハイスペック彼氏
今日から4月。
桜も散りはじめた中、新入社員が今日から出社して来た。
新入社員の歓迎会を来週に控え、社員達は気持ちがソワソワしている。
『広告部に入った子が可愛い』とか、
『歓迎会でもっと親密になりたい』とか、春らしく心躍る恋話も聞こえてくる。
そんな中、私も例外なく気持ちがソワソワしているのだ。
社員食堂の掲示板に"辞令"として、
【取締役副社長に花野井 有澄を任命する】とあった。
有澄が社長の息子だから、出来レースで当たり前のポジションを最初から獲得していたんだと思われる。
今まで副社長のポジションがあったのかどうかは定かではない。
現社長が有澄に会社を譲る為に副社長というポジションを用意したのかもしれないし・・・。
私は掲示板の前で立ち尽くしていた。
「…有澄って、ゆかりの彼氏だよね?でも名字が違う?」
「…うん、多分、有澄の事だね」
綾美が通りかかり、私に話かけるが衝撃的過ぎて上手く言葉が見つからない。
以前、系列の"いろはCafe"で働いていたのも、社内で会ったのも全ては副社長になる為。
そうだっ!
有澄の事を教えてくれた日下部さんは以前から辞令を知っていたのだろうか?・・・だとしても、何故、私と有澄の関係まで知っていたんだろうか?
「綾美…私、日下部さんに聞きたい事があるから先に戻るね!」
「えー?何いきなり?急用?」
「後から話すよ!」
日下部さんは食事交代中の留守番で企画開発部に居るハズ。
綾美を置き去りにして、私は急いで企画開発部へと向かう。
桜も散りはじめた中、新入社員が今日から出社して来た。
新入社員の歓迎会を来週に控え、社員達は気持ちがソワソワしている。
『広告部に入った子が可愛い』とか、
『歓迎会でもっと親密になりたい』とか、春らしく心躍る恋話も聞こえてくる。
そんな中、私も例外なく気持ちがソワソワしているのだ。
社員食堂の掲示板に"辞令"として、
【取締役副社長に花野井 有澄を任命する】とあった。
有澄が社長の息子だから、出来レースで当たり前のポジションを最初から獲得していたんだと思われる。
今まで副社長のポジションがあったのかどうかは定かではない。
現社長が有澄に会社を譲る為に副社長というポジションを用意したのかもしれないし・・・。
私は掲示板の前で立ち尽くしていた。
「…有澄って、ゆかりの彼氏だよね?でも名字が違う?」
「…うん、多分、有澄の事だね」
綾美が通りかかり、私に話かけるが衝撃的過ぎて上手く言葉が見つからない。
以前、系列の"いろはCafe"で働いていたのも、社内で会ったのも全ては副社長になる為。
そうだっ!
有澄の事を教えてくれた日下部さんは以前から辞令を知っていたのだろうか?・・・だとしても、何故、私と有澄の関係まで知っていたんだろうか?
「綾美…私、日下部さんに聞きたい事があるから先に戻るね!」
「えー?何いきなり?急用?」
「後から話すよ!」
日下部さんは食事交代中の留守番で企画開発部に居るハズ。
綾美を置き去りにして、私は急いで企画開発部へと向かう。