俺がずっと守るから
「え、そうなのっ!?ていうか、デートって初めてじゃない?」
「ふ〜。やるじゃん!」
それを聞いた関本双子は目を見開いてびっくり。
李樹はと言えば何故かため息をついている。
「おい李樹〜。お前ももう少し嬉しそうな顔しろよなー」
「うるさいぞ、輝」
輝の絡みにも、李樹は軽くあしらっている。
そうだよね。
私にとっては嬉しいお出かけでも、李樹にとっては私のガードの仕事が増えただけだもん。
キューッと切なくなる胸には気付かないフリ。
だって、しかたない。
李樹は私を守るのが仕事なんだから。