あの日の約束を、君ともう一度




「って、ここで寝たらダメじゃん!」






机に突っ伏し、目を閉じた約10秒後。






私は飛び起きた。





そうだよ、今回はテストやばいんだ!





ここで寝たらテストの点数はおろか、提出物さえ終わらない!!





私はすぐにシャープペンを持った。






...やろうと思っても進まない。





分からないっていうのもあるけど、やっぱり1番は莉花と伊月のこと。






「あーもう!」






「沙耶香!!さっきからうるさい!」





一階のリビングから聞こえてきたお母さんの怒鳴り声に、驚く。






そしてその反動で、持っていたシャープペンが床に落ちた。






「あぁ!!芯折れたし!!」





やる気出ない!





「もう最悪!!!」





「さっきからなにやってんの!!」




すぐに聞こえるお母さんの怒鳴り声。





もうやめた!




今日は寝よう!




私はベッドにダイブした。




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