あの日の約束を、君ともう一度



────────────

────────

────

──






6月18日。





その日は日曜日だった。





珍しく部活が午前練習だけで終わり、家へと帰っている時だった。





そこは、昔から危ないと言われている場所。





歩いている分には全然平気だけど、自転車では気をつけないといけない。





そんな場所。






そこは、坂の下に階段があって、自転車で下ってきた人は、階段のより手前で曲がらないといけない。





私も親には、そこを自転車で通るなと言われていた。






だから私も、もちろん自転車ではその道を通らなかった。





けれど、学校に行くのにはそこを通る方が近道だから、登下校はその道歩いてを通っていた。






その日、私が坂を下っていると、後ろから男の子の声が聞こえた。







私が後ろを振り返ると、自転車で坂を下っている男の子がいた。





結構なスピードが出ていた。





男の子はなにか叫んでいたが、最初は聞こえなかった。





男の子が近づくにつれ、何を言っているのかもはっきりと聞き取れるようになる。





『誰か助けて...!!ブレーキが止まらないよぉ...っ!!』






男の子は半泣きでそう言った。






この先にあるのは階段。






階段の前で曲がらないといけないけれど、これだけスピードが出ていたらきっと無理だ。





気づいた時には、私は男の子に向かって走り出していた。



< 98 / 166 >

この作品をシェア

pagetop