飛蝗者
「私、正大さんが働いていた頃の話、聞いたことない」

私が言うと、正大はそう?と首を傾げてから、少しだけ視線を逸らした。

隠していたわけではないのだけれど、でも、君は就活生だから。と、彼なりに気を遣っていたようだった。

21歳までは地元で働いていた、と彼は言った。
中学を卒業してから21歳で上京するまでの間に、水野正大という人間はゆらゆらと形成されてきたのだそうで、今はもう完成形なのだと、彼はあくび混じりに冗談を言った。
< 25 / 25 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

蚤の心臓

総文字数/15,705

恋愛(純愛)23ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
年上の彼氏は時折とても幼く見えた。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop