..恋の方程式..
仲谷先生は
性格がきつい。

中学の頃は同級生をゴミ箱にはめたり
ロッカーに閉じ込めたりしたことも
あったそうだ。

それでも私は、
仲谷先生を好きだと思った…

麻衣は言った。

「うちは応援せえへんで。」

「なんで?」

「当たり前やん!
親友が泣くことを誰が応援すんねん!」

麻衣は中学になって初めて本当に信頼
できると思った友達だった。

「ぢゃぁ、帰るわ。」

麻衣が少しふてくされた顔で言う…

「ばいばい」

その日の夜、

私は精一杯考えた。

仲谷先生のこと…

麻衣の言う事も分かる。
私が傷つくだけだって…

だけど、それでもいいと思った。
好きだから…
叶わなくてもいい…
先生の授業が受けられれば
それだけで幸せになれるから。



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