小悪魔なキミに恋しちゃいました。
ムカつく、ムカつく、ムカつくー!!
お前にしてはって、失礼すぎない?
怒りがふつふつとこみ上げてくるが、こうなったのも自業自得だと、その気持ちをぐっと抑える。
教室に置いていたカバンを肩にかけて、生徒玄関へと向かって歩く途中でのことだった。
この学校は特殊な形をしていて、校舎との間に小さな中庭がある。
綺麗に整えられた芝に、大きく立派にそびえ立つ木。
その気には、青々とした葉が1面に生い茂っている。
そんな中庭が、渡り廊下から見えるのだ。
「寄っていこうかな……」
今日はなんとなく、そんな気分。
モヤモヤとした気持ちが、そこに行けば晴れそうな気がした。
そうと決まれば、行動は早い。
玄関で靴を履き替えて、部活の声を他所に、中庭へと足を運んだ。