小悪魔なキミに恋しちゃいました。


大和がいなくなってから、しばらく。



空を見上げながら、ただぼーっと過ごしていた。



これから、どうしていこうか。



日が暮れ始めていた空は、黒く染まっていく。




学校祭の締めくくりは花火大会だ。



花火を見るために、たくさんの生徒が校庭に集まる。



校庭の方が騒がしいから、もう集まり始めているんだろう。



夏祭りのあの夜、現実を打ち付けられて投げやりになっていた僕は、感情のままに当たってしまっていた。



僕から突き放しておいて、今更なんて言おうか。



「はぁ……」



考えても拉致があかず、みんなが花火に夢中になっているうちに帰ってしまおうと立ち上がった時だった。



「……結城くん」



「なんでキミがここに」



静かな中庭。



月明かりに照らされながら、そこに立っていた。


< 231 / 252 >

この作品をシェア

pagetop