小悪魔なキミに恋しちゃいました。


「最近、茉莉とダーリンどうなの?」



私たちのことを面白がっている悠陽ちゃんは、時折そんなことを聞いてくる。



「まず、ダーリンじゃないって」



「俺はお似合いだと思うけど?茉莉ちゃんとアイツ」



「ね、そうだよね!やっぱり気が合うわ、大和」



悠陽ちゃんと大和くんは、すっかり意気投合し"宮野"、"大和"と呼ぶような仲になっていた。



「もー、本当にそんなんじゃないから……」



「それじゃあダーリンが可哀想だわ。あんなにカッコイイ王子様なのに」



なっ……



「そ、そのワードは禁止っ!!」



万が一、バレてしまったら命がない。



結城くんと話すたび、会うたび……



結城くんくんについて話すたび、バレてしまわないかとドキドキヒヤヒヤしているというのに。



「大丈夫、大丈夫。みんな自分の話に夢中で聞いてなんかいないわよ」



「そうかもしれないけど……」



心配なものは心配なんだよ。



もう、人事だと思って。



「まぁ、そん時は助けてあげるから。なぁ、宮野」



「もちろん!私たちは茉莉の味方だからね」



「ありがとう」



……あぁ、なんて素敵な友達を持ったんだろう。



私は幸せ者だ。



ある彼氏を除いては。


< 71 / 252 >

この作品をシェア

pagetop