無駄な紅葉は散り濡れる.
泣いていないのに
泣いているように見える
その笑みが
俺の心に
深く刻まれた。

この笑みを
明るくさせたい。

そして、
この女に認められたい。

そう思えたのだ。


そんな事初めてで
あの時の女を
捜したいと思うのも
初めてだった。

だから、
一番信用できる征人に
探し人を頼んだ。

その女の名は紅葉。

ただそれだけを頼りに。
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