ヒミツの通り道。


なんかコイツ、調子に乗ってないか?



「……今度はここにしてあげる。」



そう言って顎に手をやって、

親指で唇をなぞった。




「い、いい!

いらないっ!

ていうか皇くん、こういうのは好きな人としなきゃダメなんだよっ!」



「じゃあ、俺のこと好きにさせてあげる。

覚悟しといてねっ?」



「っ、」



はあ。

初日でこんなに心臓バックバクいってたら

一年後にはあたし、心臓破裂して生まれ変わってるかも。



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