孤独姫
それから
何かが起きるわけでもなく
日々は過ぎていった
そんなある日の昼
1本の電話が鳴った
…樹音の電話だった
「あぁ、分かった」
と、いい、電話を切った
「何かあったんですか」
「樹壱が倒れたらしい」
「きーちゃんが!?」
「迎えに行くんですか」
「運んでくれるらしい」
……樹壱が倒れた
ここ最近毎日
夜中に帰ってきていたし
昼もどこかに行っていた
「…疲労ですか」
「あぁ」
「いつかは来ると思ってはいたけどねー」
疲労なんて…
そんなに何かしてたのか
コンコンーー
そんな時、
ドアをノックする音がした
「入れ」
「失礼しやす」
と、
そこには意識のない樹壱と
下で見たことのある2人がいた