* allergenic *
定時になり、今日は真っ直ぐに実家に向かう。久しぶりに帰ると…何故か煌君が家にいた。

「ただいま。お母さん、何で煌君が家にいるの?」

「お帰り、優那。昨日の話を聞いていたのよ。」

「お帰り優那。ご飯頂いてるんだよ。おばさんの飯はやっぱり上手いな…。」


「煌君格好良くなって 大人の男よね。優那が益々幼く見えちゃうわ。

だけど…あなたも社会人になって、ちょっとは垢抜けたわね。へぇちゃんとお洒落してるじゃない?」


お母さん 鋭い。流石 私の事を毎日見ていただけあるなぁ…


「優那には彼氏も出来たみたいですよ…。」

「もぅ、私が自分でお母さんに報告したかったのに///」


「嘘?それほんと?優那には 彼氏何んて お母さん無理だと思ってたから、そん時は 煌君に頼もうかと思ってたんだからね。そうなの…彼が出来たのね…」


お母さん…ちょっと泣いてるかも────。


「おばさん、俺が原因の昔に意地悪し過ぎて 優那はアレルギーや男性恐怖症になって 長い事 苦しんだと聞きました。俺 最近まで知らなくて、すみませんでした…」


「えっ、いいのよ。煌君だけじゃないから、何かしらのきっかけがあったのよ。でも、今は大丈夫な人がいる訳なんでしょ?それで アレルギーは治った訳ではないのよね?」

「うん、完全には無理みたい。あの煌君お願いがあるの。暫く私と一緒にいる時間を作って欲しいんだけど、無理かな?」


私は 思い切った行動に出る事を決意した。その行動には 不可欠な煌君が必要で。

「時間なら 優那のためならいくらでも作るよ。なんなら一緒に暮らすとか?」

クスクス笑うイケメンのフェロモンにくらくらするのは これは何だろうか?

私 こんな事で本当に克服とか出来るのか疑問だけれど、取り敢えずトライあるのみ、自分の未知なる可能性にかける事にした。



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