* allergenic *
先生に昔にあった事を話す。小学生以来 男の人、男の子に触られない様 日常生活は神経質に気を付けてた事を。

そして、多分さっき肩を叩かれた事が 気を失う原因で、今すごく痒いぶつぶつは 先生に触られたから。

だって先生は男の人だから…おじいちゃん先生でも 反応は出る。

「それは困ったね。アレルギーを緩和する軟膏を処方するけれど、なかなか完治するには、難しい事になりそうだね…」

「そうですね。仕事に支障が出ない様に、上司の人に相談して頑張ります。先生ありがとうございました。」

医務室を出ると あのパーフェクトな男の人が廊下に佇んでいた。

キレイ……

またぼぉ~としてしまっていた。

「おい、もう大丈夫なのか?」

「きゃあ~!私に触らないで。お願い……」

「おい、騒ぐな。触らないから……」

後ろに一歩二歩と下がると 私に付いて来る ミスターパーフェクト…

「近付かないで 離れて!お願い……」

「嫌われたものだな。そんなに嫌か?」

「ち、違います。嫌じゃなくて、だめなんです。私、男性恐怖症で、触らないで下さい。」

私は また意識が遠くなりそうで、ならない様に気をしっかり持つ。

「へぇ男が苦手、お前面白いな……俺もだよ。俺は女が苦手を通り越して 嫌いなんだよ。」

このミスターパーフェクト、かなり毒舌で酷いけど、言葉と裏腹に悲しい目をして 心が泣いてる様に見えた……






< 6 / 184 >

この作品をシェア

pagetop