* allergenic *
定時になり、仕事のキリの付いたところで、パソコンの電源を落とす

清水課長は 今日は席にいない…先に帰ってしまうのは また機嫌が悪くなるかもしれない…

あっメール。メールを入れておけば まだ許してくれる?

「優那ちゃん帰れる?」

理人君が聞いてくるけれど…今は聞かないで欲しかった…

「何?優那ちゃん、今から神谷とデート?」

「///ちが、「そうですけど…何か問題でも?」

「へぇ…神谷はデートって言ってるけど、本当なの優那ちゃん?」

「///違います。帰り道のパン屋さんに寄るんですよ…私ね美味しいパンに目がないんです」

「そうなの?優那ちゃん、私の家の近所に行列の出来るパン屋さんあるけど、興味ない?」

「///え~奈月さん。本当ですか?今度連れて行って下さい…」

「主任ズルい。俺も美味しいパン屋さん探すから 優那ちゃん一緒に行こうな!」

「///結城さん?着替えさせたりしない?」

「///優那ちゃん。しっ!」

「何?中嶋何隠し事?」

「いいえ、何でもありません…さっ、仕事の続きしないと、今日帰れなくなるなぁ…」

「こらっ逃げるな‼あっ優那ちゃんはお疲れ、寄り道しないで 真っ直ぐ帰るのよ…」

「ハハハ…おかんか?」

「///うるさい、中嶋…」

帰るだけで この騒ぎ…いつも楽しい職場の先輩達…あれ?最近 天海さんとお話してないなぁ…どうしたんだろう?

席に座って、黙々と仕事をしている天海さん。何か違和感を感じながら さっきの騒動ですっかり清水課長にメールをするのが 飛んでしまったのである…
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