秘密の恋
あれから何事もなかったかのように
今まで通りの日常に戻った。


冬馬とは相変わらず仲はいいし
この間の優馬くんとのデートが
夢のようにも思えた。


冬馬のことは愛してる。
なのに、心の片隅に優馬くんがいる。


密かに優馬くんを想う日が積み重なっていく。


それだけが
私の中で変わってしまった日常。


「いらっしゃいませー
気になる商品ございましたら
声、掛けてくださいね」


仕事中にも思い出すなんて
さすがにダメだよね。


だけど、思い出してしまう。


冬馬にはない面白さを見せてくれて
冬馬と同じくらいの優しさを持っていて
冬馬とは違う力強さがあった。


あぁ、会いたいな。


自然に優馬くんのことを考えていた。
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