秘密の恋
「お疲れ様でしたー」


私は他の従業員に声を掛け、お店を出た。


『終わったよ。どこにいる?』


優馬くんにLINEする。
返事はすぐに返ってきた。


『お店の道を挟んだ向かいのカフェ。
おーい(^o^)/』


カフェのほうに目をやると
窓際の席で手を振っている優馬くん。
彼の笑顔でさっきまでのイライラも
疲れも吹っ飛んでしまった。


「お疲れ様ー。
寧々ちゃん。さっきはごめんなさい。」


こういうとこはちゃんとしてて
偉いなって素直に思う。


「これからはしないでね?
お客さんやスタッフにも迷惑かけちゃうから」


「はいっ。もうしません。ごめんね」


ペコっと頭を下げる優馬くん。
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