秘密の恋
「いらっしゃいませー」


コンビニに着くなり
やる気のない店員が声を掛けてくる。


先にデザートを選んでいると
後ろをついてきたのか
優馬くんがコンビニに入ってきた。


「寧々ちゃん、足早い…(笑)」


肩を上下に揺らす優馬くん。
もしかして走ってきたのかな?


「お兄が寧々ちゃん一人じゃ危ないから
護衛してこいって」


今回は冬馬に感謝でしかない。
不謹慎かもしれないけど。


「ありがとう。優馬くん」


「…」


優馬くんが急に抱き寄せた。


「ちょっ…見られたら…」


「やべぇ、寧々ちゃん、かわいすぎ」


私は自然に微笑んで
ありがとうって言っただけだった。
だけど、優馬くんには
それがツボだったみたい(笑)


「買って帰ろっか」


「おう」


私たちは会計を済まし
コンビニを後にした。


家までペタッとくっついて歩いた。
手を繋げない代わりに…。
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