21時の秘め事
「あたしのも…」


「俺でしょ?」


「う、ん」



自信たっぷりに〝俺でしょ〟なんていう樹にふいにドキッとする。



「清田と似てるやつってどうみても俺しかいないんだって」


「だってって誰かに聞いたの?」


「清田と半澤」


「へ?」



それって2人にあたしの好きな人がすでにバレてるってことじゃあ…。
恥ずかし。



「恥ずかしがらなくてももう俺はお前のもんだよ?」



あたしの考えをまた読み取られてしまったようで。
しかし〝お前のもんだよ〟なんてどこで習ってきたのだろう。



「あたし、樹の彼女でいいの?」


「ん。お前も俺のもんな」



〝お前のもん〟よりも〝俺のもん〟って言葉の方が樹にはしっくりくる。



「あたしはもうずっと樹のものだよ」


「かわい」



また樹のキスが降ってくる。
体が熱いけど、熱で熱いのか樹のせいで熱いのかわかんない。
たぶん両方。


樹の熱い口付けはその夜中続いた。
これからはじまるあたしたち。
ヒントの言い合いも捨てたもんじゃなかったね



「お互いがお互いをヒントに出してたなんてね」


「そりゃわかんねぇはずだわ」



(最初はただ瑠璃に当てはまることを言ってただけなんて今更言えねぇ)



-Fin-

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