放課後音楽室
「相良くんはどこから転校してきたの?」
「関東」
「引っ越しは、お父さんの転勤で?」
「いや、離婚で」
「…………へぇ」
しまった、迂闊だった。気軽に聞くべきではなかった。
そこでいったん話題の舵取りができなくなり、私は横に向けていた体を鍵盤のほうへゆっくりと戻した。
「宇崎って……」
けれども、相良くんがなぜかまた吹き出したことで、また横顔だけで振り返る。
彼は肩を揺らしながら、私を見ていた。
「その長さで髪括るの、変じゃない? それこそ」
「なに?」
「ウサギ?」
そう言った途端に、「ぶはっ」と自ら笑う相良くん。
いや、そんなに面白くないんだけど。
「関東」
「引っ越しは、お父さんの転勤で?」
「いや、離婚で」
「…………へぇ」
しまった、迂闊だった。気軽に聞くべきではなかった。
そこでいったん話題の舵取りができなくなり、私は横に向けていた体を鍵盤のほうへゆっくりと戻した。
「宇崎って……」
けれども、相良くんがなぜかまた吹き出したことで、また横顔だけで振り返る。
彼は肩を揺らしながら、私を見ていた。
「その長さで髪括るの、変じゃない? それこそ」
「なに?」
「ウサギ?」
そう言った途端に、「ぶはっ」と自ら笑う相良くん。
いや、そんなに面白くないんだけど。