スーゼントの怨霊

禁じられた扉

彼はすくすくと成長し、あっという間に十年が経った。

「ハデス!今日は何する?」
彼の名はオーディン・ナムング、仲間内ではナムと呼ばれている。
「そうだなぁ~。探検しようか!」
彼が村人達から祝福されずに育ったエルザ・ハデス、村人は彼の事を魔の支配者と陰で噂している。
「おう!探検しよう!」
ナム以外の子供はハデスと口もきかず、近寄ることさえ拒んでいた。
しかし、ナムは親からなんと言われてもハデスと遊ぶのを止めようとはしなかった。
そのおかげでハデスは明るく元気に育った。

二人は森に入った。
日の光をいくつもの葉っぱがさえぎる。
地面はコケで覆われ、あちらこちらにキノコが顔を出していた。
ハデスとナムは硬そうな木を拾い、キノコを敵に見立ててなぎ倒す。
「くるなら来いっ!うりゃ!」
薪割りの要領で真上から垂直に振り下ろす。
柔らかいキノコはブチャとグロテスクな音をあげ、広範囲に打ち砕かれた破片が飛び散った。
二人はキノコ潰しに夢中になり、森の奥へと進んでいく。
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