スーゼントの怨霊

ナムの心

ナムはハデスを裏切った事を後悔していた。
サランガルガの牢獄に連れて行かれる時も村長に頭を下げていた。
「待って村長!ハデスは悪くないよ!僕と一緒に遊んでただけなんだ!お願いだから連れて行かないで!」
「いまさら何を言うっ!アイツは‘災いの日’に生まれた、お前も知っておるだろう!このまま奴をほっとけばみんな死んでしまうのだぞ!」
手をつかむナムを振り払い、牢獄へ連れて行く。
ナムは後ろからハデスに話かけた。
「僕が悪いんだ!恨むなら僕を恨んで!必ず僕が君を助けに行くから!」
暴れるのをやめたハデスが一言呟く。
「ありがとう…ナムは親友だ。だけど、僕を助けられない。」
連れて行かれるハデスの背中を涙を通して見送った。

それから毎日毎日、ハデスの所へ行こうと試みたが、村で一番強い男と二番目に強い男が牢獄への道を見張っている。
すり抜けようとすると捕まって罰を受けた。
ある時はムチで身がえぐれる程に…。
また、ある時はうつ伏せに寝かされ、焼いた石を腕・足・胸・お腹に置かれた。
それでもナムは諦めなかった。
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