極上初夜は夫婦のはじまり~独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします~
3.居酒屋“小粋”
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 後日、三浦さんがメッセージアプリを通して誘ってくれて、十日後にふたりでお肉を食べに行った。
 学生のときに友達とよく食べた安っぽい焼肉ではなく、高級なお肉が少しずつ上品にコースで出てくるタイプのお店だった。

 頬が落ちそうになるくらいおいしかったのと同時に、三浦さんの紳士で大人な立ち振る舞いを目のあたりにし、胸のドキドキが止まらなかった。

 三浦さんは女性には優しいし、王子様みたいだ。
 今日は出張でニューヨークに旅立っていったし、仕事だってバリバリにできる。
 どこからどう見てもキラキラと輝いていて、素敵な人だと慕う気持ちが湧かないわけがない。
 そんな人と少しでもお近づきになれたのは、ここ最近の一番うれしい出来事だ。

『今度はぜひ、僕の家に遊びにおいでよ』

 食事デートの帰り際に三浦さんから告げられた言葉が、数日経っていても時折脳裏をかすめる。
 きちんとお付き合いする話はまだ出ていないのに、家にって……どういうつもりで誘ってきたのだろう?

 私が想像したような大人の関係になりたいから、なんて考えは私の思い過ごしに違いないと、自分を納得させた。

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