【短】桜の下、15歳。
あとがき
みんな片想い。
そんなお話。
先輩と、登場しない女の子にはしっかり名前があるのに、主人公には名前がありません。
先輩とさくらは出席番号が前後だったから仲良くなったっていう、裏設定付きです。
読んで頂きありがとうございました!
榊あおい
2017-08-04
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楯岡 芙結(たておか ふゆ)は、普通の女の子。
“あれ”が見える以外は。
「そろそろ俺の彼女になりなよ」
「無理。だって、瑞貴(みずき)とは、繋がってないでしょ」
「また“糸”の話?」
私、見えちゃうんです。
……運命の赤い糸。
右手の小指から伸びた、細い赤い糸。
その先は……――
「……見つけた。運命の人」
「は?バカ?」
やっと見つけた相手は、パパの再婚相手の息子。
義兄の学(まなぶ)。
「繋がってなくても、俺は芙結が好き」
そして、ずっとそばにいた幼なじみ。
村山 瑞貴(むらやま みずき)
「俺は、家族ごっこなんかするつもりないから」
第一印象は、最悪。
でも。
「大丈夫。俺しかいないから、泣いても」
私たちはきっと、恋をする前提で出会った。
✩.*˚
「赤い糸、結んであげるからこっちおいで」
好きじゃない、まだ。
でも、恋になる。きっと。
***
2020/3/24~9/5
野いちご掲載 2023/9/18~
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私、高槻 千乃(たかつき ちの)は、小さい時に両親を亡くして以来、
幼なじみの長岡 淳史(ながおか あつし)の家に居候している。
高校生になって、淳史の家に今までの恩を返すために、メイドカフェでこっそりアルバイトを始めた。
このことは、誰にもひみつ。
……の、はずだったのに。
「あ、やっぱり、高槻さんでしょ。そのメガネ、変装か何か?」
よりによって、知られてしまったのは、隣の家に越してきた、クラスメイトの仁村 真尋(にむら まひろ)だった。
☆。.:*・゜
「お前、俺から離れられると思ってんのかよ」
ずっと一緒にいた、俺様な幼なじみと。
「ちーちゃん、今、密室で俺とふたりきりだけど。……大丈夫?」
秘密を共有する、隣の席の男の子。
あの日から、私の世界は変わった。
☆。.:*・゜
「バカな奴。俺のものになれば、一生大事にしてやるのに」
──ひとつ、放課後、君と一緒の家に帰ることは、
「じゃあ、俺の部屋……来る? 専属メイドさん」
──ふたつ、放課後、君をご主人様と呼んでいるのは、
人には絶対に、「 」。
☆。.:*・゜
2022.6.16~公開
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──いつも、何を聴いてるんだろうって、思っていた。
☆。.:*・゜
蕪木真桜(かぶらぎ まお)には、気になっている人がいる。
二日前の席替えで、隣の席になった、伊月蓮(いつき れん)くん。
彼はいつも、周りに誰も寄せつけないように、イヤホンで音楽を聴いていた。
☆。.:*・゜
はじまりは、置き忘れた君の音楽プレーヤー。
「……聴く?」
「え?」
手渡された、片方のイヤホン。
他の女の子に冷たいのに、伊月くんは私だけには優しい。
「こんなの、勘違いするなって方が無理……」
──片耳から、君と恋がはじまる。
☆。.:*・゜
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