俺様Dr.に愛されすぎて



「あっ!それ噂の真木先生の番号ですか!?」

「え!?あっ!」



しまった、画面に番号と名前表示されたままだった!

慌てて隠すものの、深田さんはしっかりと見ていたようでとぼける隙すら与えることなく「ですよね!?ね!?」と問いただす。



うう……これは逃げられない。

あれ?でもなんで真木先生のことを?



「深田さん、真木先生のこと知ってるの?」

「営業部の人たちが前に噂してました。『取引先に真木先生っていう超イケメン医師がいる』って!」



ちょ、超イケメン、ね……。

『超イケメン医師』という響きが忘れられなかったのだろう。深田さんはますます興奮気味に目を輝かせる。



「藤谷さん、その真木先生紹介してください!それが無理なら真木先生の周りの人紹介してくださいよ~!!」

「そう言われても……」

「じゃあせめて合コン誘ってください!お願いします!」



深田さんはそう言って、パンッと手を合わせてお願いする。



いや、さすがに真木先生を紹介するのはちょっと。……私もなんていうか、いやだ。

けど真木先生に合コンするのに人を集めてほしい、も言いづらいし。



苦い顔で渋っていると、深田さんはそんな私の抵抗にしゅんとする



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