桐谷高校殺人投票
けれど、このメンバーでは自分が不利だと気が付いているはずだ。


「そうだね。話し合いをしようか」


あたしは頷いた。


大和と里子とあたしは彩の机を取り囲むようにして座った。


晴哉は茫然とした表情で天井を見上げている。


あれでは話し合いもできない。


「今回は放っておいても決まりそうだけど」


里子が晴哉の様子を見てそう言った。


「未投票で殺されるってこと?」


あたしが里子へそう聞いた。


「うん」


「だけど、それと投票は別じゃない?」
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