年下のオトコノコ。


「星羅ちゃん。」




私の姿に気付いた大地先輩は、こちらにやって来る。






「さっきは、ごめん。」





「いえ。先輩も、助けようとしてくださってましたよね。嬉しかった、です。」





「でも、助けたのは俺じゃないから。ダメだね。」






「…。」






「俺、星羅ちゃんに謝ってばっかりだ。」





大地先輩の悲しそうな瞳。

初めて見る表情だった。





「ごめん。」





それだけ言うと、大地先輩はステージの片付けへと向かっていった。




その場で私は立ち尽くすことしかできず、進んでは戻るこの関係性に、どうしていいのか分からずにただ流れていくことしか出来なかった。


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