夜の太陽~女嫌いの先生と~
AM5:38

再び寝つくことができずに体を起こす。

ぼーっと前を見て、ため息をついた。

「はぁ…」

両親の死後落ち着いてから、大学を中退した私は、親戚に頼らず一人で暮らしていくことを選んだ。

父親の勝手な無理心中…後から父が会社をクビになっていたことを知ったが、母を殺し、自殺した父、その子供の私…親戚は皆、良い目で見るはずがなかった。

ただ一人、家も近所で親しみがあった従兄弟だけは、何か困ったことがあれば助けるからと言ってくれた。

ベッドから降りて、洗面所へ向かう。

涙跡のある顔を洗って、鏡の中の自分を見つめた。

人生初めての一人暮らし。

これからはお金だって自分で稼いでいかなきゃいけない。

「頑張らないとね」

そう語りかけ、少し早めの朝食の準備に取り掛かった。
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