鬼社長の魅惑のボイス。

だって、だって。

あんなカイ様みたいなボイスで言われたら
耐えられる訳がない。

特に声フェチの私には……。

「お前……顔が真っ赤だぞ?」

「そ、そんなことありません」

そりゃあ、真っ赤になりますよ!
あぁ、落ち着け自分。
必死に自分を落ち着かせようとする。

すると社長は、何を思ったか
私に近付いてくる。

えぇっ!?

そして私の耳元に近付いて行き
「椎名。顔が……真っ赤だぞ?」と囁くように
言ってきた。

ビクッ!!

「うっきゃああっ~!!」
また悲鳴が飛ぶ。

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