鬼社長の魅惑のボイス。

絶対にからかっている……。

しかし、社長があんな風に笑うとは、
思わなかった。
笑うと意外と……可愛いかも。

いやいや。
相手は、あの鬼社長。
そんな風に思ったらダメよ!

自分に何度も言い聞かした。
うぅっ……ありえない。

それから取引先の会社で商談したり
我が社に戻ると会議や書類の訂正やらで
バタバタしていた。

だが、ある日。

私は、出来上がった契約書を
社長室に持って行くが不在だった。

「あら?何処に行かれたのかしら?」

お手洗いに行かれたのだろうか。

仕方がないので契約書をデスクに置く。
すると何かが落ちていることに気づいた。

あら?何かしら?
私は、その書類らしき物を拾うことにしたのだが

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