釣り合わなくてもあなたが好き
「おはようございます、水城さん」


良かった・・・。何か気まずくなりそうだったから良かった。告白なんて思ってたなんてバレたら・・・。


「そういえば二人は何でおはようございます何ですか? つられちゃったんですけど」


二人は何故か顔を見合わせて笑った。何でかは分からなかった。


「それは俺と水城の中学でそうだったからな癖だよ」


幸崎君はそう言った。何だか二人には共通点があるのに私だけなくて一人の気がした。


その後の部活のことを余り覚えてない。どの実験をしたかも誰と組んだかも覚えてない。


「どうしたの?深海ちゃん今日ボーッとしてたよ。実験が失敗するかもしれないから気をつけてね。」


部長さんにも注意されてやっぱり私ってダメだな。
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