あぁ、ごめん、好きすぎて…ついね?

狂い始めた世の中

先生が名簿をトントンと机でそろえる。


これが合図だ。



長々としたいつもの先生の朝の話が終わる。



いつも通りヘッドフォンしてたから何ひとつ聞こえなかったけどね。






私は、机にうつ伏せになる。


窓に目をやると、遅刻した来た生徒がゆったりとした速さで下駄箱にむかっている。



赤髪なんて目立つだろうにな。



ん、でもなかなか顔は、いけてる。
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